はじめに|玄関作りで大切にしたことは「広さ」だけではなかった
2軒目の家づくりで、玄関を考えるときに大切にしたことがあります。
それは、ただ広い玄関を作ることではなく、家族が毎日帰ってきた時に、自然と心地よく感じられる空間にすることでした。
そのために意識したのは、
・玄関に入った瞬間の見え方
・自然光の入り方
・外からの視線
・収納や帰宅後の動線
など、数字では表せない部分です。
1軒目では、大容量の玄関収納もあり、広さが足りないわけでもありませんでした。
それでも帰宅するたびに、
「なんとなく狭く感じる」
という違和感がありました。
その原因を2軒目で見直した結果、私が気づいたのは、玄関の印象を大きく左右していたのは面積だけではなく、「視線の抜け」だったということです。
今回は、玄関に入った瞬間の印象を変えた、視線の抜けについて紹介します。
1軒目の玄関で感じていた違和感
1軒目の玄関で感じていた違和感は、暮らしにくさというより「印象」の部分でした。
収納もあり、使い勝手に大きな不満があったわけでもありません。
それでも帰宅するたびに感じていた「なんとなく狭い」という感覚。
今振り返ると、その原因は玄関に入った瞬間、視線が正面で止まってしまうことだったように思います。
実際に暮らしてみて感じたのは、玄関の印象は広さの数字だけでは決まらないということでした。
同じような広さでも、入った瞬間に何が見えるのか、視線がどこへ流れるのかによって、空間の感じ方は大きく変わります。
視線が壁で止まると、実際よりも窮屈に感じることがあります。
反対に、自然と奥へ視線が抜けることで、空間に広がりを感じられる。
その違いを、2軒目の玄関で実感しました。
開放感は面積よりも「視線の抜け」だった

2軒目で意識したのは、
・視線が横方向へ広がる配置にすること
・視線が自然に流れるレイアウトにすること
でした。
特に効果を感じたのは、横方向への広がりです。
1軒目のホール幅は約273cm。
2軒目は約364cmになりました。
正面の奥行きはむしろ1軒目より短くしましたが、左右へ視線が広がることで、帰宅した瞬間の印象は大きく変わりました。
同じような広さでも、視線がどこへ向かうかによって、感じる開放感は変わるのだと実感しました。
視線をコントロールして「見えすぎない玄関」に

2軒目では、正面に壁を設けることで、玄関に入った瞬間に視線を一度受け止める配置にしました。
ただ壁で空間を区切るのではなく、その先に空間が続いているように感じられることを意識しています。
大切にしたのは、
「見えすぎないけれど、閉塞感もない」
というバランスです。
玄関からリビングが丸見えになるのは避けたい。
でも完全に塞いでしまうと、圧迫感が出てしまいます。
そこで、
・視線を斜めへ逃がす
・空間に余白をつくる
・視線の抜けを残す
というレイアウトにしました。
玄関ドアを開けた瞬間、「この先にも空間が続いている」と感じられることで、以前より圧迫感の少ない、落ち着いた玄関になったと感じています。
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まとめ|玄関の印象は「見え方」で変わった
1軒目で感じていた違和感は、面積不足ではありませんでした。
2軒目では、
・視線の抜け
・横方向の広がり
・空間の見え方
を意識して計画したことで、玄関に入った瞬間の印象は大きく変わりました。
実際に暮らしてみて感じたのは、玄関の満足度は「何帖あるか」だけでは決まらないということです。
玄関は、入った瞬間の印象を考えることで、毎日の暮らしの満足度も変わるのだと思います。
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