はじめに
1軒目の家では、収納に大きな不満はありませんでした。
物の置き場所も決まっていて、家の中もそれなりに整っていました。
それでも毎朝、
「ハンカチどこ?」
「今日の持ち物って何だっけ?」
「これ、どこに戻すの?」
そんな声が家の中で何度も聞こえていました。
忘れ物がないか確認する人。
探し物の場所を教える人。
片付ける場所を伝える人。
気づけば、その役割はいつも私でした。
家が散らかっていたわけではありません。
家族が誰かに確認しないと動きにくい家になっていたのです。
2軒目では、収納を増やすことよりも、家族が自然と動ける仕組みをつくることを優先しました。
今回は、その考え方についてお話しします。
「片付かない家」ではなく「聞かないと分からない家」だった
1軒目の家は、来客があっても困らない程度には整っていました。
ただ実際には、
- どこに何があるかを把握していない
- 家族は自分で探すより、聞いた方が早い
- 物を戻す場所が定着しづらく、声をかけないと片付けが進まない
という状態でした。
家族が何かを探すたびに呼ばれ、忘れ物がないか気に掛ける。
気づけば、家の中のことは「お母さんが知っている」が前提になっていました。
2軒目で考えたのは「聞かなくても動ける仕組み」
2軒目では、収納量や見た目よりも先に、
「家族が私に確認しなくても動けること」を考えました。
意識したのは、
- 置き場所を迷わせない
- 行動の流れをシンプルにする
- 使う場所の近くに戻す場所をつくる
ことです。
1軒目で暮らして分かったのは、収納量を増やしても、「お母さん、〇〇どこ?」は減らないということでした。
2軒目では、「聞かなくても動けること」を基準に収納と動線を考えました。
「できるように教える」より「自然にできる仕組み」を考えた
我が家には知的障害のある子どもがいます。
そのため、「できるように教える」だけでは難しい場面がありました。
そこで2軒目では、
「どう教えるか」ではなく、「どうすれば自然にできるか」
を考えるようになりました。
例えば、アウター収納です。
1軒目ではハンガーに掛ける収納でしたが、子どもには少し難しく、結局私が片付けることも少なくありませんでした。
2軒目ではフック収納を取り入れたことで、帰宅後すぐに自分で掛けられるようになりました。
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もちろん、これは我が家の一例です。
今できる方法を用意しながら、成長に合わせて使い方を変えられるようにしています。
アウター収納以外にも、家族が自分でできることを増やすために工夫した収納や動線については、これから別の記事で紹介していきます。
まとめ|収納を変えたかったのではなく、仕組みを変えたかった
2軒目で見直したのは、収納そのものではありません。
家族が私に聞かなくても、自分で分かり、自分で動ける環境です。
置き場所を決める。
戻す場所を決める。
次に何をするかが自然と分かるようにする。
そんな小さな工夫を積み重ねたことで、私が管理しなくても回る場面が少しずつ増えていきました。
暮らしの中で実感したのは、「やって」と声をかける回数を減らすには、家族に頑張ってもらうよりも、自然と動ける流れを作る方が効果的だったということです。
人は、大人でも子どもでも、面倒だと感じることは後回しにしてしまいます。
だからこそ、考えなくても次の行動につながる環境を整えることが、家族みんなが動きやすい家につながったのだと思っています。
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