はじめに|毎日同じ声かけを減らしたかった
1軒目では、帰宅後になると毎日のように同じ声かけをしていました。
「手を洗っておいで」
「上着かけておいで」
「水筒出して」
「今日のプリントは?」
「ランドセル片付けて」
やること自体は難しいことではありません。
それでも、何度言っても後回しになってしまう。
気づけば、これが毎日のルーティンでした。
「なんで言わなきゃ動かないの?」
とイライラしてしまう日も少なくありませんでした。
1軒目は回遊動線で、行き止まりがなく大人にとっては便利な間取りです。
でも、子どもは帰宅すると玄関から一番近いリビングへ向かってしまいます。
親としては先に手を洗ってほしい。
でも、子どもにとってはテレビや家族がいるリビングの方が魅力的です。
この毎日のプチストレスを、2軒目では何とかしたい。
そこで2軒目は、親の理想ではなく、子どもが実際にどう動くのかを考えながら、帰宅後の動きを見直しました。
今回は、2軒建てて分かった、子どもが言われなくても動きやすくなった帰宅動線をご紹介します。
① 帰宅後の流れを順番につなげた
2軒目では、帰宅後にやることを順番に済ませられるよう、必要な場所を近くにまとめました。
玄関のロー収納にランドセルを置く
↓
アウター収納に上着を掛ける
↓
洗面所で手を洗う
↓
リビングへ入る
帰宅後に使う場所を、この順番で使えるように配置しています。
実は、玄関からリビングまでの距離だけを見ると、1軒目より長くなっています。
それでも以前よりスムーズになったのは、移動距離を短くしたからではなく、やることを順番に進めやすい間取りになったからだと感じています。
② ランドセルの定位置を変えた
2軒目では、玄関のロー収納の上をランドセルの定位置にしました。
来客があっても死角になる位置なので、見た目も気になりません。
帰宅して最初に通る場所なので、一度伝えれば言わなくてもそこへ置くようになりました。
朝準備クローゼットも近いため、翌日の準備がしやすいことも気に入っています。
もちろん、「水筒出して」「プリント出して」の声かけは今でもあります。
それでも、リビングにランドセルが置きっぱなしになることはほとんどなくなりました。
「ランドセル片付けて」と声をかける回数が減ったことは、わが家にとって想像以上に大きな変化でした。
③ リビングへ入る前に、上着と手洗いを済ませる
1軒目では、玄関からリビングへ直接入れる動線になっていました。
アウター収納や洗面所も近くにはありましたが、帰宅するとそのままリビングへ入ってしまうことが多く、
「上着かけておいで」
「手をあらっておいで」
と声をかけるのがいつもの流れになっていました。
子どもにとっては、できないわけではなく、学校であったことを早く話したくて、上着や手洗いは「後でやればいい」と思ってしまう状態だったのだと思います。
そこで2軒目では、玄関からリビングへ入るまでの間に、必要なことを自然に済ませられるようにしました。
ランドセルを置く → 上着を掛ける → 手を洗う → リビングへ入る
という順番で動けるようにしたことで、以前より声をかける場面が減りました。
「やってほしいこと」を増やすのではなく、次の行動へ自然につながる流れを作ること。
これが、2軒目で帰宅動線を考えるときに意識したことです。
④ 思わぬ変化もあった
これは完全に想定外だったのですが、謎の小石や砂、葉っぱがリビングまで入り込まなくなりました(笑)
玄関でランドセルや荷物を置くようになったことで、学校帰りに拾ってきたものも、そのまま玄関で止まるようになったのです。
設計中はまったく考えていませんでしたが、住んでみて初めて気づいた、地味だけれど嬉しい変化でした。
まとめ|子どもではなく、間取りを見直した
1軒目では、玄関からリビングへすぐに行けることを「便利」だと思っていました。
でも実際に暮らしてみると、子どもにとっては、やるべきことを後回しにしやすい動線でもありました。
2軒目では、
ランドセルを置く → 上着を掛ける → 手を洗う → リビングへ入る
という流れを意識して、帰宅後に使う場所を配置しました。
その結果、毎日の声かけも少しずつ減っていきました。
帰宅動線は、ただ距離を短くするだけではなく、次の行動へ自然につながる「流れ」を作ることが大切。
子どもを変えようとするのではなく、動きやすい環境をつくる。
2軒目の家づくりで、そのことを実感しました。
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