はじめに|日当たりより気になったのは「視線」だった
家づくりで窓を考えるとき、多くの人が重視するのは日当たりや採光だと思います。
私も1軒目ではそうでした。
南側に大きな窓をつくり、庭の景色も楽しめる間取りにしていました。
実際、明るくて気持ちの良い家だったと思います。
ただ、住んでみると別のことが気になるようになりました。
それは、外からの視線です。
ソファでくつろいでいても、近くを歩く人の気配がなんとなく気になる。
子どもが窓辺に立ってレースカーテンをずらし、気づけば室内が見えていたこともありました。
そんな経験から2軒目では、
「どれだけ日当たりが良いか」よりも、
「どれだけ外を気にせず過ごせるか」
を優先して窓計画を考えるようになりました。
① 高窓を選んだ理由は「見られない安心感」
2軒目は住宅街です。
隣家との距離もそれほど離れていません。
そこでリビングとキッチンは、高窓を中心に計画しました。
歩道側には窓を設けていません。
その結果、
ソファで寝転んでも気にならない。
子どもが窓際で遊んでも気にならない。
夜に照明をつけても気にならない。
そんな安心感があります。
住み始めて感じたのは、
「見られていないはず」より、
「そもそも見えない」の方が圧倒的に居心地が良いということでした。

実際のリビングの高窓。型ガラスなので、カーテンがなくても外からの視線が気になりません。
② 型ガラスを採用した理由は「プライバシーの確保」
1軒目では大きな窓を採用していました。
ただ実際には、
レースカーテン
ブラインド
ロールスクリーン
などで視線対策をすることが多くなります。
そうなると、
「せっかく大きな窓をつくったのに、結局隠している」
という状態になっていました。
そこで2軒目では考え方を変え、カーテンを閉める前提なら、
最初からプライバシーを守れる窓にしました。
結果として、高窓と型ガラスを中心にしたことで、リビングはほぼカーテンレスになりました。
③ 高窓と型ガラスで変わった|カーテンレス生活の快適さ
高窓にして良かったと感じるのは、
「やらなくちゃいけないことが減ったこと」です。
朝、カーテンを開けるために部屋を一周する必要がない。
夜、閉め忘れを気にしなくていい。
帰宅して暗ければ、そのまま照明をつけられる。
意外ですが、この小さな積み重ねがとてもラクでした。
室内が見えるかどうかを気にしなくていいだけで、家の居心地はかなり変わると感じています。
④ じゃあ外が見える窓はないの?
我が家は高窓ばかりの家というわけではありません。
大きな窓もあります。
ただし、その窓は目の前に歩道がなく、隣家も窓のない壁面に向いている場所に設けました。
子どもが窓辺で遊んだり、外の景色を眺めたりするのは主にこの窓です。
また、カーテンが半開きになっていてもリビングが丸見えにならないよう、部屋を区切るための造作壁も設けています。
住んでみて感じるのは、
「高窓にするか、大きな窓にするか」
ではなく、
「その窓の先に何があるか」
の方が大切だということでした。
プライバシーを確保できる場所なら、クリアガラスの大きな窓は開放感につながります。
一方で、人通りや隣家の視線が気になる場所では、高窓や型ガラスの安心感が勝りました。
⑤ 高窓中心でも十分明るかった
高窓というと、
「暗くならない?」
と聞かれることがあります。
でも我が家の場合はそうなりませんでした。
南側には建物がなく、リビングの奥までしっかり日差しが入ります。
さらに西側にも窓があり、隣家は近いものの安定して光を取り込めています。
東側には大きな窓もあるため、明るさだけでなく開放感も感じられます。
そのため、高窓中心の間取りでもリビング全体は十分明るくなりました。
ここで感じたのは、
窓は南向きかどうかだけで決まるものではない
ということです。
土地の形や周囲の建物によって、最適な窓の配置は大きく変わると感じます。
⑥ 大きな窓より暮らしやすさを優先した理由
1軒目には庭がありました。
ただ、私にとっては窓から景色を楽しむことよりも、手入れの負担の方が大きく感じていました。
そこで2軒目では、緑は室内で楽しむことにして、窓からの眺望への優先順位を下げました。
住宅街という立地もあり、
「景色を眺める窓」より
「気兼ねなく過ごせる窓」
を選びました。
その結果、外を気にせず過ごせる時間が増え、家の居心地はとても良くなったと感じています。
まとめ|窓は日当たりより「気にならないこと」が大切だった
1軒目では、
大きな窓
庭とのつながり
を重視していました。
2軒目では、
プライバシー
を優先しました。
どちらが正解というわけではありません。
ただ我が家の場合、
・視線を気にしなくていいこと
・カーテンの開け閉めが不要なこと
・室内でリラックスできること
の価値が想像以上に大きかったと感じています。
家づくりでは窓の大きさや方角に目が向きがちです。
でも実際に暮らしてみると、
「その窓の前でどんな気持ちで過ごせるか」
の方が大切なのかもしれません。
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